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利権まみれの関西大阪万博、というか、近年の国家的規模の事業やイベントのほとんどが中抜きの構造で、潤っているのは関係団体のみという事実。もちろん昔から大小あったが、これ程あからさまにやりまくるという破廉恥な状況を見ると、もはや日本人には「恥」という行動規範が消滅したのかと思わせる。
さて本書、55年前のエキスポ70の特集記事は、昔お世話になった学研の「科学」と「学習」に掲載された記事と写真を転用。
1964年の東京オリンピックを経て開催された大阪万博は国家的威信をかけたお祭りだった。広すぎる会場では迷子が続出。期間中、子供の迷子は5万人近く、大人は12.5万人という数字が残されている。
当時小学4年生だった私の記憶では、会場内を走るモノレールと太陽の塔、オーストラリア館以外あまりよく覚えていない。目玉のアメリカ館展示の月の石は、長蛇の列を見て諦め、数をこなそうとよくわからない国の展示を見て回った。また、昼食に食べた炒飯の味が薄かったので「ソース」を頼んだが、出てきたのは「酢」だったなど変なことばかり記憶に残っている、ちゃんちゃん。