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犯罪ネットワーク「金石」の幹部が次々に殺される。〝黒石〟と呼ばれる謎の殺人者の仕業か。首都圏の過去十年間の未解決殺人事件を検討した鮫島らは、知られざる大量殺人の可能性に戦慄した――。神出鬼没で正体のつかめない殺人者〝黒石〟と、反抗するものへの殺人指令を出し続ける〝徐福〟の秘匿されてきた犯罪と戦う鮫島。「金石」メンバーの逆襲はあるのか? 絶体絶命のクライマックスまで一気に疾走する傑作長編!
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20250408読了。
ネットワーク型犯罪組織『八石』の内部抗争に端を発した、八石の殺し屋『黒石』と鮫島の対決を描いた作品。
一匹狼気質だった鮫島も年齢を重ねて、無茶をしなくなった印象を受けました。
正体不明な八石のメンバーと黒石の正体を探り寄せる捜査過程に読み応えを感じる作品でした。
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神出鬼没で正体のつかめない殺人者〝黒石〟と殺人指令を出し続ける犯罪組織と戦う刑事鮫島の活躍を描くシリーズ第12弾。
過去の事件につながる犯罪組織に孤高の刑事鮫島が戦いを挑むとあって、緊迫感のある、目の離せない展開でした。
事件に関係する人物が過去にも遡って出てくるので、いささか人間関係の整理に苦労しましたが、その人間関係から少しずつ、黒石に迫っていく展開は、ミステリー要素も感じられ、刑事というより、今回は探偵鮫島の活躍といった感じでした。
また、少しずつ敵に迫っていく中で、中国残留孤児の悲しい一面なども描かれ、歴史に翻弄される人間の性も感じました。
クライマックスは、追い詰めた黒石との闘いが緊張感をもって描かれ、刑事鮫島の面目躍如で爽快感を味わいました。
刑事として、一人の男としての鮫島の生き様をこれからも見届けていきたいと思う今日この頃です。
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新たな上司・仲間とともに犯罪ネットワーク「金石」の幹部が連続して殺される事件を追う鮫島。招待不明の組織・姿の見えない殺人犯に翻弄されながら、警察組織の枠を超えての追跡の結果とは。
前ほど鮫島に恰好良さを感じないのは、受けての問題なのか。上司の阿坂の描写がなんかよい。